北海道札幌市在住の写真家KEN五島のウェブサイト KENGOSHIMA PHOTOGRAPHY


           Still Camera

 

使用機材

NIKON Z9

 
2021年12月24日の発売日に購入。NPSにて予約をしましたが、写真家人生で初めて機材購入にあたり数百回の電話をかけました。予約電話殺到で、全くつながらない状態だったようです。驚きの受注数ですが、ニコンシェア奪回に繋がるセールスになることを祈っています。
建築写真撮影業務に使用していたD850の代替として導入。Zニッコールの高画質、高精細かつ透明感溢れる描写に早速感服を受けています。航空機や野鳥では、コクピットや瞳に食いつくように追従し、フレーミングが大変しやすくなりました。 

 航空機や野鳥撮影においてはEVFにて視認しますが、光学ファインダーを思わせるごく自然な見え具合で、動体も追いやすいです。建築写真においては背面モニタにて視認しフレーミングしますが、タッチシャッターの精度が高く、撮影速度がD850よりも大幅にアップしました。
設定を追い込んでおけば、後処理の必要性をほとんど感じない写真を撮影出来ます。今後様々な分野で活躍してくれることを楽しみにしています。

 

 

NIKON D6

 
発売日から少し数日遅れて購入、当初より政府専用機を中心とした航空機撮影に使用をし、D5のブラッシュアップ版に留まらない素晴らしい性能を見せてくれました。ブラックアウトとミラーショックをほとんど意識させない抜群の切れ味は、一眼レフの中でも最高のものではないかと感じました。

 

高感度描写と、照度がない中でのAF精度が抜群です。今後Z9がメインになっていくとは思いますが、難しい条件ではD6にまだ分があるように感じます。ニコン最後のデジタル一眼レフフラッグシップ機になるかもしれないので、末長く大切に使用をしていきたいと思います。
 

NIKON Z fc

 
当初は見送る予定でしたが、発売日から約4ヶ月ほどを経て導入をしました。クラシカルかつコンパクトな佇まいに美しさを感じ、予定を変更し導入に至りました。
見かけはクラシカルですが、中身はZ50よりもやや進化しているようで、600ミリレンズを装着した航空機撮影もこなしてくれます。瞳認識の精度もかなり高いと感じました。
  
プライベートや航空機撮影のサブ機としての運用を想定しています。可愛らしい姿なので、飲食店でも大仰にならずにテーブルフォトを撮影しやすいです。日常的に持ち出し、色々と撮影していきたいと思います。
 

 使用レンズ

PC NIKKOR 19㎜ f/4E ED
 
長年待ち望んだ超広角PCレンズが2016年10月28日に発売されました。PC NIKKOR 19㎜ f/4E ED、アオリ機構を搭載したニコン初の超広角レンズです。既存の広角アオリレンズPC-E NIKKOR 24㎜ f3.5 D EDよりも画角の広いPCレンズを長年熱望していましたが、この度製品化が実現し大変嬉しい思いです。
PC-Eレンズは3本発売されており、アオリ機構を司る部分は共通していましたが、このPC NIKKOR 19㎜ f/4E EDでは機構が一新され、アオリ量が11ミリから12ミリへ、またティルト操作の交差・直交式の変更が可能となっています。アオリ操作機構はギア式となり、PC-Eレンズで発生していた自重落下が解決されました。
大きく突き出た前玉にはフッ素コートが施されており、水分や油の付着を防いでくれます。構造上フードが装着出来ないので、前玉への異物の衝突に関しては通常のレンズ以上に注意が必要となっています。
 
 

 

 

 
描写性能は大変秀逸で、アオリ操作を加えてもケラレが発生することなく画面の隅々まで顔像度の高い像を結んでくれます。空気感、立体感が秀逸であり、また歪曲収差がごく微少で殆どの場面で歪曲を感じることはありません。構図内に遠近感の大きい被写体がある場合、また狭小地や至近での建築撮影の場合、歪曲に気がつくことがあるかと思います。
D5と組み合わせると、感度を上げての手持ちアオリ撮影も可能となります。三脚の設置が難しい場所などでこのレンズが使えるのは大きなアドバンテージとなるでしょう。
アオリ機構の向きが既存のPC-Eシリーズと90度変更されており、最初は戸惑いがありました。しかし縦位置での操作性は大きく向上しています。
PC NIKKOR 19㎜ f/4E EDが登場してくれてことで、建築撮影時に制約を感じることが少なくなりました。このレンズを世に出してくださったことに心から感謝をしたいと思います。

AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR

2015年7月16日の発売日に購入した、ニコン最新型超望遠レンズです。AF-S NIKKKOR800㎜f/5.6E ED VRやAF-S NIKKKOR400㎜f/4E FL ED VRなどをレンタルさせて頂く機会があり、また最近はAI NIKKOR800㎜F5.6Sという1980年代のレンズを貸与頂きトレーニングしていたこともあり、新型レンズ導入を決意いたしました。テレコンバーターを使用すると850みり、1260みり相当での運用をすることが出来、フレキシブルに様々な運用が出来るのが強みとなっています。

 
 

 

 

 
特筆すべきはその軽さと手前にある重心です。D4Sとの組み合わせではそれは最適化されており、一日中航空機の撮影をしていても疲労を感じないほどです。
またレンズ前面の保護ガラスにはフッ素コートが施されており、汚れが極めて付着しにくくなっています。
当初ピント中抜けや甘い合焦があったのですが、これは札幌サービスセンターで見て頂いたところオートフォーカスユニットへのゴミ乗りが原因と判明しました。この対処をして頂いてからはピントの迷いはほぼ無く、立体感溢れる高い解像感を見せてくれています。
各部大幅なブラッシュアップを実現し、とても撮影しやすく優れた描写のレンズとなっていると思います。主に航空機の分野で活躍していってくれるものと思います。

NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

 
AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDの代替として、建築写真撮影用に導入しました。AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDは大変優れた描写ながら歪曲収差が大きく、また過去2回の大修理もあり、より高精細な描写をするNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sの導入に至りました。ほとんど歪曲を感じない直線が直線に写るすっきりとした描写で、山の清水のような透明感が大変印象的です。

 
 

NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
 
PC-E Micro NIKKOR 45mm f/2.8D EDの代替として導入。このレンズはシフト機構はないですが、標準域ということもあり最小限のアオリ補正をソフトで行い、このレンズの開放からの素晴らしい描写を建築に活かそうと考えました。
絞り開放時の合焦面の切れ味、前後のアウトフォーカスがとても美しく、また際立った透明感には感動を覚えています。
 

PC-E NIKKOR 24mm f/3.5D ED

 
D3と時を同じくして登場したアオリレンズ。建築写真には必須のアオリ機構を備えており、描写は隅々まで大変解像度が高く、空気感の描写も大変素晴らしいです。
長いことこのレンズよりも画角の広い超広角PCレンズが登場しませんでしたが、2016年にPC NIKKOR 19㎜ f/4E EDが登場し、建築写真撮影における撮影の幅がより広くなりました。
私のNIKKOR VOL.34にてPC-E NIKKOR 24㎜ f/3.5D EDを担当させて頂いたこともあり、大変思い入れのあるレンズです。
 

 

AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

 
主に建築の屋内撮影に使用している超広角ズームレンズ。それまで使用していた他社超広角ズームとは異なり、大変高品質な描写で撮影と編集の効率が大変向上しました。14ミリの超広角でなければ撮れない写真もあり、撮影の現場で欠かせないレンズとなっています。
 

 

NIKON Df
今までのニコンデジタル一眼レフとは全く異なる系統として登場したニコンDf。発売前から興味がありサービアスセンターなどで操作確認をしていましたが、すっかり乗り遅れてしまい、どこにも在庫がない状態に直面してしまいました。しかし何とか発売一ヶ月後には無事入手。これからサブ機として、またプライベート用として活躍してくれると期待しています。
 
 

 

 
画素数は控えめですが、撮影した画像を見ると豊かな階調の美しさに惚れ惚れします。また各種削り出しダイアルの質感も高く、見ているだけで楽しめるカメラに仕上がっています。
ニコン後藤研究室渾身のDf。ニコンの遺伝子が詰まったクラシカルボディを多くの方々に楽しんで頂ければと願っています。